「…なんてやり取りを色々してなあ」
「信じらんない…!」
「いやー、本当。クリフォードの言うとおりきちんと雰囲気作ってきちんと言えば伝わったんだから凄いよなあ」
「うるさい…!」
って本当鈍感だよなあ」
「違うわよ!」
「いや鈍感だよ」
「う、うるさい…!そんなこと無いよ!アメリカ人の感性がおかしいのよ!」
「あー…いや日本人の感性が繊細すぎるだけじゃない?」
「アメリカ人は図太いのよ!」
「それはそうかもなあ~」

バッドはケラケラ笑う。バッドの足の間で座っているは、体育座りをして不貞腐れた。そりゃ、後あと思い返せば確かにバッドはそういう対応をしていたかもしれないけれど、バッドが自分を好いているなんて思っていなかったのだ。言われてやっと、気付いたのだ。しょうがないじゃないか。

不貞腐れているも可愛いなあと思いつつ、バッドは見つめていた。クリフォード様々だ。自分よりも人気が有ってモテるのは気に食わないが、今はと結んでくれた無愛想なキューピッドだ。何て可愛げが無い天使なんだと思ったが、アイツは絵にはなるから良いんじゃないかと思った。映画のような役割と話の流れだ。
本当に、感謝しなくちゃいけないなーと思って、バッドは未だに不貞腐れているを抱きしめた。

「良いんじゃない?異文化コミュニケーション。異文化の相手の方が、違う所はとことん話し合うから、意外と上手くいったりするんだってさ」
「あーそう」
「何その反応」
「異文化とか正直関係無いもの。アメリカ人でも日本人みたいな考えや感性の人って多いし、逆も有るし。要は、きちんとお互いの気持ちを伝え合えば良いだけでしょ。異文化関係無いよ」
「…うん、そうだけどさ…」
「日本でも同じことだもの。きちんとお互い理解するにはやっぱり話し合いって大事だし。得に異性は脳の作りからして違うしね」
「あーうん。もっとロマンチックなこと考えてよ
「そんなこと言ったら、話し合うよりも目と目で会話したいってこと言いだすよ」
「……あー…成る程確かにねえ」
「ロマンチックだけどね。あんまりあり得ることじゃないから。だったら互い違いを起こすよりも話し合う方が良いよねって話」
「うん、つまりは愛してるもきちんと言葉にしろって話ね」
「…いや、そういうんじゃなく…」
「でもそうじゃないと気付かなかったし?」
「…うるさい…」
「まあそういう事ならの鈍感さも解らなくないかなー」
「うるさい…!」

日本人が鈍感って言うよりも、これはが鈍感と言うか、言葉にしないと気付かない人間なんだろうなーと、バッドは一人で完結させた。
今になれば鈍感でも良いと思う。好きなだけ愛の言葉を伝えることが出来るから。



09/12/29
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