「ってどっちかって言うと『Kitty』って呼ぶほうが良くない?」
バッドはドンの目の前でそんなことを言う。
行き成りな発言だったがドンは動じることもなく受け答える。
「ふむ…まあ当たらずとも遠からずだな」
子猫と言ったら子猫だろう。ドンが猫科のライオンならは確かに子猫だ。
猫ちゃんという呼びかけにも近い。
バッドは更に言葉を続ける。
「まあ『子猫』の意味合いも有るけど、どっちかって言うと『ふしだらな娘』の方がしっくりくるんじゃないの?」
ニヤニヤしながら言うバッドの顔を見てドンは少しだけ笑む。
「ああ、そういえばその意味も有ったな。確かにそれはそれで合ってるな」
あの世界のドンを誘惑する唯一の子猫。確かにふしだらな娘だ。
だがそこら辺のグラマラスな美女よりも下品でない辺りがドンの好みだった。
「『Kitty』も悪くはないがな、だがやはり奴を呼ぶなら『Dear』だろう」
愛しい人の名を愛情を込めて呼ぶのなら、ドンとしては『Dear』が良い。
「 My dear 」
そう呼んだときのの顔が好きだから、ドンはそうやって彼女のことを呼ぶ。
09/06/06
Kittyでも良いんですが、日本語の意味的にちょっとだけ違和感を覚えまして…。
個人的なこだわりとしてはやはり愛しい人にはそうやって呼んで欲しい。
敬愛を示すその言葉を使うのは彼女だけ