タタンカ 

「デカ過ぎて逆に面白い」
「オモ…」
「本当有り得ない。何処まで見上げないといけないのって話」
「有り得なイ…」

「…、タタンカ結構傷つきやすい所有るからあんまり酷いこと言うな」
「え、嘘私何か酷いこと言った?バッド変な言いがかり止めてよ」

別に自分の身長がコンプレックスなわけではないけれど、好きな子に言われると何か妙に引っかかる。





 クリフォード 

「こう、行き成り甘えてくる辺りネコだよねクリフは」
「何処がだ」
「全部が。あ、でもネコっぽいって言うより………」
「…何だよ」
「………女豹…?」
「殴るぞ」

豹っていうか、女豹と言う方がシックリくるような。とりあえずネコ科。





 パンサーとバッド 

「ウザいくらい格好良いから腹立つ」
「あー!解る解る!テレビよりも本物の方が格好良いって本当なんだって思った!」
「この間居眠りしてるの見たんだけど、寝顔も整ってるの。本当ムカつく」
「凄いよねー。寝顔なのに間抜けな顔じゃないって」
「何か目の作りとか彫りの深さとか何なのかしらあの全てが揃ってる感じ。クリフォードもタタンカもそうだけどさ」
「でもバッドが一番何か整ってるって感じー。タタンカとかクリフォードは綺麗って言う方が合ってる気がする」
「あー確かに」
「パンサーに、今度本人達にそれを言ってやりなさい」

ドンからしたら全員可愛いの部類。





 ドン 

「もう少し手入れをしたらどうだ。勿体無い」
「別に良いよ手入れしてもあんまり変わらないんだもん」
「手入れの仕方が悪いんだろう。キチンとすればもっと艶が出る」
「えー、面倒くさいなー。髪よりも体の手入れに時間かかっちゃうし」
「ならサロンにでも行ってトリートメントだな。プロにやってもらうのが一番だ」
「そんなお金無いから放置してるんだって」
「今度うちに来ると良い」
「やだよドンの金銭感覚怖いから絶対家には行きたくない。っていうかそんな事してもらわなくて良いし」
「俺の善意なんだ受け取っておけ」
「やだ」

「ドンの膝の間に座ってるとか凄ぇ…」
「さも当たり前のように膝の間に置いたドンも大概変態だがな」
「そのまま髪梳いてるしなー」
「見ていて飽きないナ」

事情を知らない人が見たらお父さんと娘にしか見えない。





 バッド 

「うわー、凄い筋肉」
「ハハ、そりゃ鍛えてるしね」
「これなら女の子お姫様抱っことか楽勝だね」
くらいなら一応出来るかな。腕枕も一晩中出来るよ?」
「あー、良いね。やっぱり彼氏の腕を枕にして寝れるって夢っちゃ夢だよね」
「まあ朝起きたとき普通に痺れてるけどね」
「だよねー。でも腕枕良いよやっぱり」
「あ、実践してみる?」
「やだなー、もっと良い人口説きなよバッド」
「本気なんだけどなー」

暫く後、実体験するなんて思いも寄らなかったヒロイン。





 パンサー 

「タタンカとかもムカつくけど、パンサーもムカつく」
「え!?俺何かした!?に何かした!?土下座するから許して!」
「いやしなくて良いよ。日本人以外の土下座なんて認めないし。っていうか別にパンサー自体は何もしてないんだけどさ」
「えー。……タタンカと俺…。…………………って、黒人嫌い…?」
「違う。黒人の遺伝子はムカつくけど」
「え!?」
「脂肪付き難いって遺伝子本当ムカつくよね。何その筋肉。何そのスタイル。何その腰」
「え、えー…?」
「タタンカも腰細いし脚細いし筋肉綺麗だし。でもパンサーの方が腰細くて脚凄い筋肉だし。何喧嘩売ってるの?」
「いやいやいや!」
「自分よりも腰細い男って本当…ああ駄目だ…」
「だ、駄目!?俺駄目!?」
「腰の細さが駄目」
「ええええ俺太った方が良い!?」
「流されるなよプロアメフト選手」
「だって!」

自分よりも腰細い女じゃなきゃ嫌だと言っていた男性が居たもので。パンサーはそういうの全然構わない子だと思う。



09/10/25
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