微エロ?




可愛い。
可愛い。
可愛い。

そう思いながら彼女を抱く。
抱きたいと言ったときに少し驚いて恥らう顔、キスをして睫毛が震える様、手を這わすと反応するその身体。全部が可愛らしい。自分と同年代の彼女にそんな言葉は似合わないのかもしれないが、自分の腕の中に居る彼女は紛れもなく可愛いと思える。

月明かりと暖炉の火だけを頼りに、ベッドの上で彼女に触れる。キスをしても身体に触れてもは息が上がる。光源のせいでそれが全部見えるわけではないのが、逆に厭らしいと思う。
クレイは今まで自分は淡白な方だと思っていた。性欲はあるし興味もあるけれど、それでもちょっとだけ淡白気味だと自分自身を評価していた。ランドやオルバに比べたら余計だろう。それはただ単に、自分が本気で好いた相手ができなかったからとか、身体の相性が良くなかったんだろうと今では思う。
今一番想ってる相手と、身体の相性が良いというのは喜ぶべきことだ。結構大事だと思う。昼も夜も彼女の可愛さを堪能することができる。幸せだった。

「クレ イ、あ、」

腰から下は、触るだけで身体が震える。感度が良すぎると言うか、意外とくすぐったがりらしい。からかいがいも、触りがいもある。触った後に舌を這わせば、身体が震えて高い声が出る。
かわいい。

胸を揉みながら、息を求めて開いている口に自分の口を合わせた。そのまま舌を差し出して絡める。目を瞑ってはいるが、感じる度に睫毛が震えているが近くで見える。舌に感じているのか、それとも胸の先端を弾かれて感じているのか。が気持ち良くなっているならどちらでも良かった。もっと気持ち良くさせてあげたいと、思う。
唇を離してから見やったは、目が潤んでいて軽く焦点があっていなかった。時折、前戯だけでこんな状態で大丈夫なのかと心配する。そこはまあ冒険者の体力があるので何とかなったりもするのだが。息が上がってるせいもあるのかもしれない。どちらにしても自分の性欲が亢進することに代わりはなかった。
かわいらしい。

「ま、待って、ぁっ」

の顔の横に両手を付く。目線が大体同じになる。これはこれで圧迫感があるだろうが、クレイとしてはこの構図は嫌いでない。自分だけを見ているのが解るからだ。
息を上げながら、必死にシーツを握っているは、自分だけしか見えてないし感じていない。そう理解すれば、独占欲が満たされるのを確かに感じた。
強くシーツを握っている手を解いて自分の指と絡めさせた。シーツなんか握らずに、自分の背中にでも回せば良いのにといつも思う。でも、そのまま強く抱きしめられるとの顔が見れなくなるから、どうしてもそうしてほしいとは言えなかった。自分に感じている彼女の顔は、見ていたい。見ていたいと思う顔は大抵いつも見たら可愛いと、心の中で思っている。

愛おしい。

最後の瞬間の顔を見れば、クレイはそう思いながら自分も頭が軽く白くなってそれ以上考えられなくなる。
自分の中では、充足感でいっぱいだった。可愛らしくて、愛おしい。

クレイは息が上がりっぱなしのに口付けた。緩々とだが、受け答えしてくれる彼女を見て、また思う。
ああ本当に、可愛い。



11/11/11
クレイは冒険者にしては淡白気味だと勝手に思ってます。(青の聖騎士伝説でアッハンウッフンに持ち込むことがあったらしいですが)
でも本気の人と身体の相性が良ければ、ガッツリ行く気がします。
うわー、恥ずかしいなあ。
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