※ヒロインのが若干官位が上だと思ってください。

「失礼します」
「はいどうぞ。…あれ楽進殿」
「私の書簡が終わりましたので、お届けに参りました」
「楽進殿自らが?」
「はい、少々お聞きしたいこともあったので」
「ああ成る程」



「楽進殿は真面目で助かるわ」
「…そう、ですか?」
「ん、曹操様も郭嘉殿も、まー上の人たちが少々不真面目だものでね」
「……あの、この部屋の書簡は……」
「郭嘉殿のと、遠征に出てる夏候惇殿のものと、李典殿の尻拭い…その他諸々」
「お、終わるのですか…?」
「終わらせる、って格好いいこと言ってみる」
「……」
「あはは、まあまだ期限あるのばかりだから、何とかするよー。今日はもう終わりでしょう?お疲れ様」
「…私で良ければ、何か手伝うことなどございませんか?」
「え、良いって楽進殿の仕事はもうきちんと終わったんだから」
「いえ、刻限まではまだありますし。…持ちつ持たれつ?というものでしょう」
「疑問って。…んー、でも、そう言ってもらえれば有り難いな。じゃあこっちの山の期限が近いから、そっちから手付けてもらって良い?解らなければ聞いてね」
「はい!」
「(犬っぽい…。何か微笑ましくなってくる)」



殿、あとはこの資料など使えないでしょうか」
「ん、……おお、ドンピシャリだよ。楽進殿凄いね、武官にしとくの勿体ないなー」
「………殿、私が文官上がりなの、知りませんでしたか…?」
「え、」
「元・文官です」
「え」
「…け、結構有名だと思ったんですが…」
「嘘ぉっ!そんな身体してて!?武官なる前はずっと机作業してたってこと!?」
「ええ、まあ。はい」
「おおお、だからか…楽進殿の書簡凄い読みやすいんだよー。そっかー成る程なー」
「本当ですか?後に残すものなので、できるだけ丁寧にとは心がけているんです」
「良いことだよー。それで期日守ってくれてるもんね。そっかそっかーだからかー」

「ねえ楽進殿、戦が終わったら私の補佐官してよ、楽進殿とだったら凄い楽だよ」

深意はないのだろうけれど、その一言は、楽進にとってとても夢のような一言だった。



13/05/01
彼は多分もう戦で死ぬつもりだとは思うのですが。
それでも好きな人から将来の話を言われたら、とてもとても幸せに感じるのではないかと思ったのです。その約束のために頑張れる、というか。
彼女のためにもまた前線に出て身体を張るのだろうなあと。
ダラダラ書いたんですが、つまり結局「お前文官上がりでその身体!?」な私の感想を入れただけです。
いや晋にも筋肉ムッキムキいますけど。いますけれど。
文官上がりの彼はちょっと文字崩れていてもそこそこ綺麗に仕上がった書簡を書きそうです。っていうか真面目だと思います。
ヒロインに褒められたいがために頑張って仕事していても可愛いと思います。
とりあえず私は無双7に置いて楽進ガン押しです。
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