去年よりも伸びた身長

 ブレット 

「…あ、身長伸びた?」
「ああ、まだ成長期だからな」
「あたしも成長期なのになー。もう少し欲しい」
「それは俺の台詞だ」
「良いじゃん。ブレットは伸びそう」
「…お前とどっこいどっこいの身長じゃ、格好付かないだろう」


せめて好きな子よりも大きくなりたい年頃の男の子





 エーリッヒ 

「…1回目の世界グランプリよりも結構身長伸びたわね…」
「と言うか、あのグランプリ中も伸びてましたし…」
「…悔しい!男の子は良いわよね身長ばかすか伸びて!あたしなんかもうそろそろ打ち止めよ!」
「え、でもそれくらいで良いじゃないですか」
「良くない!エーリッヒまだ伸びそうなのに!」
「僕が身長伸びたらいけないんですか?」
「いけなくないけど顔を上げないと目が合わせられなくなるのが嫌!」
「……そう、ですか…」


男心的には大きくなりたいけれど彼女の可愛い一言にも心揺さぶられる





 シュミット 

「…シュミットは身長伸びてない…?エーリッヒは伸びてるのに」
「相も変わらず失礼な奴だなお前は!ちゃんと伸びてる!何処に目を付けているんだお前は!」
「ここ」
「そんな漫才はどうでも良いわっ!俺もエーリッヒも身長は伸びてる!」
「ええー…。あ、そうか私も身長伸びたから解らないのか」
「はあ!?何だと。それなら何でエーリッヒが伸びてるのは解るんだ!」
「シュミットと私が伸びた分、同じってことでしょ。そんでもってエーリッヒはそれ以上伸びてると」
「…!………!」
「頑張れ男の子ー」
「……くそ!今に見てろ!」


もの凄い失礼なこと言われてるけど実は話が出来るだけで結構嬉しがってる





 カルロ 

「あれまー、また格好良くなってるねえ」
「…お前は変わってないな」
「失礼な!5cmも身長伸びたのに!」
「その割りにちいせえままじゃねえか」
「うるさいな!カルロたち外人が大きすぎるんだよ!縮め!」
「ハッ、ガキの言うことなんか聞こえねえなあ」
「むっか。…ふん。まあ、あたし女の子だし」
「そうそう。ちいせえ嬢ちゃんにはちいせえままがお似合いさ」
「……今のままのあたしが良いんだったら、そう言えば?」
「…あ?何言ってるんだお前」


そんなこと、言えるわけがないから捻くれたこと言うんだ





 ミハエル 

「あ、ミハエル大きくなったでしょ」
「解る解るー?シュミットやエーリッヒたちにはまだ敵わないけど、僕これから伸びるだろうし」
「うーん、でもミハエルはこのままの大きさでも全然良いけどなー」
「良くないよ。全然良くない」
「えー…可愛いじゃない。抱きしめたくなる」
「良くないってば。好きな女の子よりも小さいのって、ヤでしょ」
「…好きな子、居たの?」
「え、うん。今目の前に」
「……へ?」


爆弾投下は大得意の彼





 J 

「あれ、服変えたの?」
「あ、うん。前の服きつくなって…」
「身長伸びてるんだ。良かったねえ。成長期だしね」
「うん」
「J君どれくらいの身長欲しいの?」
「えー…。そうだな。それなりで、良いかな」
「謙虚だなー。いや謙虚って言わないかこういう時は」
「あはは。どうだろう」
「具体的に言うならどの程度の大きさが良いの?」
「…、うーんと。…君よりも、大きいくらいなら、良いかな」


照れた顔で照れながら言うから聞いてるこっちも照れてくる





 ユーリ 

「…、じっと見つめて、どうかした?」
「うーんと、身長伸びたなあって」
「ああ…。そりゃあ、伸びてもらわないと困るよ。もう少し欲しいかな」
「良いなあ。…あ、手も大きくなってるね」
「…小さくて可愛いな」
「うー、あたしももう少し身長欲しい…」
「小さいほうが可愛いじゃないか」
「やだよー」


手のひらをくっ付けながら話をし続けた二人





 ワルデガルド 

「何でー!?」
「何が?」
「私結構身長伸びたからワルデと同じか抜かしたと思ってたのに!」
「失礼だな。俺だって身長は伸びる」
「うー!じゃあもうワルデを抜かす日が来るのは絶望的じゃないか!」
「…俺的にはそっちの方が良いな…」
「何でよ!男は25まで伸びるって言われてるのに!ちょっとくらい私にも夢見させてよ!」
「いや、そういう意味じゃなくて…」


好きな子よりも小さいんじゃ、流石の自分も落ち込む





 ジュリオ 

「アンタ縮んだ?」
「何て酷いことを!縮んでなんかいません!皆が伸びすぎで私が余計小さく見えるだけ!」
「威張って言うことじゃないわね」
「ううううるさいな!良いじゃんか。お、女の子は小さい方が良いって、普通はそう言うでしょ!」
「そんなの人それぞれでしょ」
「うっ」
「まあ、アタシはそれくらいの身長の方が好きだけれど」


格好良い男も好きだけれど目の前に居る女の子も好きになってしまった






 ジム 

?どうしたキニ」
「んー、やっぱり皆身長伸びてるなーと思って」
「…自慢じゃないが俺はあんまり伸びてないキニ」
「うん、そうだろうと思った」
「酷いカヤ!」
「でも伸びてる。他の皆も伸びてるけど、ちゃんとジムも伸びてる。解るよ」
「…
「身長伸びると、やっぱり格好良く見えるね」
「……!」


好きな子にそんなこと言われるなんて、不意打ちだ!





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