たとえば君と

 ミハエル 

例えば、君と一緒に走れたなら。

日本は敵だから、そんなこと考えるだけ馬鹿らしい。それでも、思う。
、君と一緒に走れたら、それはとても楽しくて、気持ち良いのだろうと。
チームとして、一緒に肩を並べて走るレース。それはとても気持ちが良いのだろうと。そう考えるほど君に入れ込んでる。
自分はこうやって走れるだけでも昔から考えたら凄いことなのに、それ以上を望んでしまう。と競い合って走るのもとても楽しいけれど、一緒に走ってみたいとも思ってしまう。国関係無くタッグバトルとか無いのかなあと、真剣に考えてしまった。

例えば君と、一緒に走れたならとても気持ちが良いのだろうと、叶わない思いをいつまでも考えている。





 J 

例えば、君とこれからも。

リョウ君がミニ四駆から離れることになって、どう贔屓目に見てもチームの士気はがた落ちした。全く関わることが無くなるわけでもないが、もう一緒にレースには出れなくなる。解っていたはずなのに、本当に離れることになると寂しいという感情以外出てこなかった。

これから、このメンバーから更に離れていく人が出てくるのだろうと思って、哀しくなった。悪いことでは無い。でも、寂しい。離れるのは、哀しい。折角一緒に走ってきたのだから、正直もっともっと一緒に走りたい。ずっと、一緒に走れたら良かったのに。
頭の中ではそう思っていても、困らせたらいけないから、取り繕った顔で寂しいけれど、平気な顔をする。そうして過ごしていたら、「寂しい時は寂しい。悲しい時は悲しいって、表現しないと周りの人は解らないよ」そう、君が言うから。

ちゃんとも、離れる時が来るんだろうか。それを考えてまたちょっと胸にモヤモヤが落ちていった。ちょっとだけ、ううん、結構、悲しい。リョウ君が離れて寂しいし、ちゃんもいつかレースをしなくなると思うと悲しい。少しだけ泣きそうになって、でも…会えなくなるわけじゃないから、まだ良いかなと思った。
例えレースから離れても、リョウ君ともちゃんとも、会うことは出来るから。それまでは、悔いの無いレースを一生懸命しようと思う。

例えば君と、これからも走り続けられるのならとても良いなと思って、ちょっとだけ切なくなった。





 烈 

例えば、君ともっと一緒に走れれば。

一緒のチームだから共に走ることは多いけれど、毎回一緒と言うことではない。チーム戦だけれど個人で走り合う競技だと、ちょっとガッカリしている自分が居るのに最近気付いた。ちゃんと一緒に肩を並べて走りたいと、思っていたりする。
少しでも格好良い所を見せたくて、リーダーを頑張ってみたらちゃんから「肩に力が入りすぎてる」と言われてしまった。確かに気張りすぎてたかもしれないと自分で気付いて、逆に恥ずかしくなった。緊張してるように見えたのだろうか。言われて気付くなんて何とも情けない。
でも、自分のことをそんなにも見ていてくれてるのだと、嬉しくなった覚えもある。自分にしてはとても前向きな考え方だった。
一緒に走れれば、自分はもっと彼女のことを知っていくことが出来るのだろう。そうして、彼女も自分のことをもっと見てくれれば嬉しい。

例えば君と、もっと一緒に走れれば、更に君を好きになるのだろうと、思った。





10/03/08~10/05/17
例えば君と、と言う表現を使うような子を集めてみました。
他に誰か居るかなー。でもこの書き方ネタが直ぐ尽きるのでこれでお終いで。
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