「私は人間ですから」
「うん」
「永遠は誓えません」
「うん、」

まっすぐな目で、見つめてくるその瞳がとても綺麗だった。
一言一言紡ぐ唇が、妖艶だった。
永遠が有れば。そう思うことは、多い。


「でも」

永遠が有れば、貴方とずっと、一緒に居られるのかと思うことも、多い。

「今この時、これ以降、貴方を愛していきたいと、思っています」

そう言って貴方は私を抱きしめた。
永遠が有れば良いと、思うことは多い。
でも、そうね。
永遠なんてそんな現実離れした言葉、貴方の口からは要らない。
それでも貴方の腕の中に居る間が、永遠になれば良いと、思ってしまった。




08/03/23
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